マイクロソフトのライセンス認証が2019に対応しない件

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こんにちは、ばっしーです。

この季節になると毎年欠かさず風邪を引くのでがディフォルトになっているのですが、今年も例にもれずもう一ヵ月ほどゴホゴホ言っています。おかげで、ライフワークのせんべろ活動(センカツ)もすっかり滞ってしまっており、本当に困ったものです。みなさんも体調には気を付けてくださいね。

さて、そんな体調不良にもかかわらず、日々の仕事は待ってくれません。

今回は業務のすべてをPCではなく、リモート環境に移行しようと考えているお客様からの要望で、リモートデスクトップサービスを構築することになったのですが、その際にハマった話を書きます。

リモートデスクトップサービスとは

Windowsサーバの標準機能で用意されており、歴史は古いですが使い物になってきたのは2008R2のころからではないかと思います。そのころからRemoteAppという仕組みも用意されていて、CitrixのXenAppの置換えでXenが全く売れなくなった、という経緯もあったりします。

ともかく、手元のPCはあくまで表示装置とキーボード、マウスとしてしか使わず、アプリケーションの実行はすべてリモート接続先のサーバで実行するという仕組みになります。

そのOSはWindows○○?

ところが、この類のサービスも多くの会社で提供されており、内容も多岐に及んでいるのですが、実際に動くOSはほとんどのものがWindowsサーバーなんです。Amazon(AWS)のWorkspacesというDaaS(Desktop as a Service)も画面だけはクライアントOSであるWindows10に似せてはいるものの、実際に動作しているOSはWindows2016なのです。

現在のところ、本当のWindows10が利用できるサービスをリリースしているのはMicrosoft AzureのWindows Virtual Desktopのみではないでしょうか。ただし、現時点ではまだベータ版なので、実際に業務に利用することは推奨されていおらず、お客様に提供するのは躊躇してしまいます。更に、Microsoft365 E3以上の契約が必須で、かつ1台ずつ仮想マシンの利用料金が必要になるので、月額の利用料金もかなりの金額になることが予想されます。

DaaSの利用料金は?

一般的なDaaSというのは一台一台すべて別々の仮想マシンという形で動作するため、10人分のPCを用意した場合には、単純に(例えば)3万円×10=30万円/月という運用費がかかってきてしまいます。

しかし、今回提供するのはあくまで個人のPCではあるものの、会社のPCというのはインストールするソフトもある程度は全員同じようなものを利用することになると思うので、それなら1台のサーバを複数人で利用すればそれだけリソースの有効利用になります。

それじゃ、Remote Desktop Serviceは?

10人が全員、PCのスペックをフルに利用し続けることは、実はあまりありません。

例えば、Windowsの場合にはタスクマネージャーのパフォーマンスタブを表示して、文字の入力をしてみてください。CPUの使用率はおよそ5~10%を行ったり来たりしているのではないでしょうか。

ブラウザは種類によって割とCPUの負荷が高いものもありますが、例えばChromeでYahooのトップページを開いても、CPU使用率が70%を超えるのはわずか3秒程度です。

その他の時間帯は上記の様にほとんどCPUは使用されていないのです。

CPUはわかったけど、メモリーは?

メモリーの利用量も、実は一台のマシンを複数人で利用すると節約になるんです。Windowsは起動しているだけで2~3GB程度のメモリを消費しているのです。そのため、メモリーを8GB搭載したPCでも、アプリケーションで利用できるメモリはわずか5GB程度になっているのです。

もちろん、アプリケーションによってはメモリーを大量に消費するのでその見極めも非常に重要になります。

で?Remote Desktop Serviceの利用料金は?

そう考えると・・・例えば10人分のPCのリソース(CPU、メモリ)を平準化したモノが5倍のスペックだった場合には、(例えば)3万円×5=15万円/月に削減することができるのです。

もちろん、クラウドであれば業務の量によってスペックアップしたい場合には、一度サーバを落とす必要はあるものの、数分でスペックアップも可能ですし、逆にスペックのダウンも可能です。

もっと利用料金を削減することが出来てしまう?

更に複数台を利用することにしておけば、利用者の少ない時間帯や曜日はサーバーを削減することで更に利用料金を削減することができます。

以前、別の業種のお客様にも提供して利用価格の面で大きく削減できて感謝されたことがあるため、今回のお客様も様々なパターンを比較頂いた結果、リモートデスクトップサービスを利用していただくことになりました。

構築した時にハマった

構築方法はQiitaなどに詳しく書いてくださっている神が多々いらっしゃるので省きますが、ハマった点を記載しておきます。

リモートデスクトップサービスを利用するにはRDS CAL(Remote Desktop Service Client Access Licence)というものが必要になり、ユーザー数、もしくは接続元デバイスの数だけ、マイクロソフトからライセンスを購入しなければなりません。

そして、RDSをインストールした際に構築するライセンスサーバーにそのライセンスを投入する必要があるのですが、そこで・・・

ライセンス認証が通らない!

通常はライセンスの認証モードを「自動認証」に設定しておけば、インターネットに接続できる状態であれば、数秒で問題なくアクティベーションが完了するのですが、なぜか問題が発生して失敗してしまいます!

さらに・・・

ブラウザ認証でもアクティベーションできない!

「自動認証」で認証できない場合には、「ブラウザ認証」でアクティベートを実施することになるのですが、それにも失敗してしまいました。

しかし、そこで失敗した原因が分かった気がします。

ライセンスの種類を選択する際にライセンスの種類を選択し、それが一致しないとエラーになるようなのですが、その選択肢が「2016」までしかないんです。

今回購入した「RDS CAL」は既に2016が出荷終了になっていたため、「RDS CAL 2019」を購入したのです。

たぶんそれだ!!!

仕方がないから翌営業日に電話認証で

その日は「う~んう~ん」と、うなって作業し続け、あげくの果てにはすべてのサーバをすべて壊してイチから構築し直したりしていたため、既に残業時間になっていました。当然、電話認証の時間帯(平日9:00-17:30のみ)は終わっていました。

そのため、翌日の営業時間に電話認証をしてみました。すると、難なく認証できました。

が・・・!!!

電話認証で電話口に出た方に、RDS CALのバージョン違いの可能性を伺ったところ、「その可能性はあります」とのことでした。

しかし、OSに組み込まれている自動認証が弾かれてしまうのはまだ仕方ないにしても、ブラウザ認証はサーバー側で更新される仕組みになっているのに、最新のバージョンに対応していないというのは、ライセンスのバージョンアップがされているのに、なんという片手落ちでしょう…?

IT業界はサービスに舵を切り始めてかなりの時間が経ったと思いますが、こういう横断的な情報統制をいまだにできないする気のないMS社には、決してかないそうもありませんね。

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