Office展開ツールではまった話

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Office365のProPlus契約にしておけば、AWSでもDedicated Hostを選択すれば、クラウドでRemoteDesktop環境を使用できるため、普段は行わないOfficeのインストール作業も行う機会が出ててきました。

まぁDedicated Hostは元のインスタンス料金に、更に$2.00/時間がプラスされるため、月額に換算するとかなりの金額になってしまいます。しかし、それでもセキュリティや使い勝手の関係で、その金額を払ってでも使いたいというお客様が増えてきているんですね。

例えば、そのインスタンスを時間帯でON/OFFすれば、月額の金額も電源つけっぱなしに比較しておよそ1/2~1/3程度に減らすこともできるので、考えようによっては割と安く使えるDaaSインフラとも言えるのかもしれません。

さて、そんなProPlusをインストールするときには、通常のPCにインストールするインストーラー方式ではなく、Office展開ツールというコマンドラインツールを用いてインストールすることになっているのですが、それでハマりまくったので記録に残しておきたいと思います。

Office展開ツールの概要

ProPlusライセンスのOfficeをインストールするためのツールです。

概念としては、以下の様な感じです。

1.Office展開ツールをダウンロードする
2.Office展開ツールを実行し、セットアップする
3.configuration.xmlファイルを編集する
4.Officeセットアップファイルをダウンロードする
5.Officeをインストールする

以下にそれぞれのフェーズを解説します。

1.Office展開ツールをダウンロードする

以下のページからOffice展開ツールをダウンロードします。
Download Office 2016 Deployment Tool from Official Microsoft Download Center

ちなみに2013を使用したい場合にはこちらからダウンロードすることができます。

Download Office 2013 Deployment Tool for Click-to-Run from Official Microsoft Download Center

2.Office展開ツールを実行し、セットアップする

ダウンロードしたOffice展開ツールを実行すると、使用許諾が表示されますので、左下にチェックを入れてContinueボタンを押します。

すると、以下の様な画面になるので、テンポラリーのフォルダを作成してそこに保存します。今回は「D:Office」に保存してみます。

今回は、ダウンロードしたファイルと同じパスに保存したため、以下の様にファイルが3つ表示されていますが、以下のファイルが表示されていればOKです。
・setup.exe
・configuration.xml

3.configuration.xmlファイルを編集する

ここでは、インストールオプションを指定するconfiguration.xmlファイルを編集していきます。
このフェーズが一番大切です。そして、1文字でもミスがあるとエラーでインストールが進まないか、もしくは意図しないインストールとなってしまいます。

念のため、編集前のオリジナル状態は以下の様になっています。(冒頭の説明部分は除きました)

<Configuration>
  <Add OfficeClientEdition="32" Channel="Current">
    <Product ID="O365ProPlusRetail">
      <Language ID="en-us" />
    </Product>
    <Product ID="VisioProRetail">
      <Language ID="en-us" />
    </Product>
  </Add>
  <!-- <Updates Enabled="TRUE" Channel="Current" /> -->
  <!-- <Display Level="None" AcceptEULA="TRUE" /> -->
  <!-- <Property Name="AUTOACTIVATE" Value="1" /> -->
</Configuration>

オプションは様々ありますが、自分に必要だったものだけを記載しておきます。

1.言語設定

当然ですが日本語をインストールしたいですよね。その場合には、以下の内容を変更します。

変更前:
<Language ID="en-us" />
変更後:
<Language ID="ja-jp" />

2.パッケージ設定

次は、何をインストールするかです。
ここでは、インストールを省きたいものを指定する形になりますが、全製品IDは以下の通りです。

ID=”Access”
ID=”Excel”
ID=”Lync” (←Skypeのことです)
ID=”OneDrive” or “Groove”
ID=”OneNote”
ID=”Outlook”
ID=”PowerPoint”
ID=”Publisher”
ID=”Word”

例えば、Publisherをインストールしないよう設定する場合には、以下の様に記述します。

<ExcludeApp ID="Publisher" />

3.リモートデスクトップ設定

リモートデスクトップサーバーにインストールする場合には、以下のオプションが必要となり、忘れるとインストールが完了した後に怒られます。

<Property Name="SharedComputerLicensing" Value="1" />

以下は特に必要ではありませんが、サイレントインストールのオプションです。

<Display Level="None" AcceptEULA="True" />

例えば、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookを使いたい場合には、それ以外のものを除外設定する形になるので、以下の様に記載します。この場合は、Visioも除き、リモートデスクトップライセンスをONにしています。

<Configuration>
  <Add OfficeClientEdition="32" Channel="Current">
    <Product ID="O365ProPlusRetail">
      <Language ID="en-us" />
      <ExcludeApp ID="Grooe" />
      <ExcludeApp ID="Lync" />
      <ExcludeApp ID="OneNote" />
      <ExcludeApp ID="Publisher" />
    </Product>
  </Add>
  <Property Name="SharedComputerLicensing" Value="1" />
</Configuration>

4.Officeセットアップファイルをダウンロードする

次に、上で設定したconfiguration.xmlファイルの通りにインストールするためのパッケージをダウンロードするためには、以下のコマンドを実行します。

setup.exe /download

ここで、上記xmlファイルに一字一句間違いがあると、すぐに以下のエラーが表示され、ダウンロードに失敗してしまいます。

Couldn’t install…
Error Code: 30088-1007 (0)


インターネット接続は使用できるか、ディスクの空き容量はあるか、などを確認しろと、全く見当違いのことを言い出すので、軽くイラッとしますね!
こんなFAQまで作ってる辺り、確信犯なのか何なのか判断が付きません。。。

私は今回このエラーが収まらず、しばらく右往左往して悩みまくり、最終的には記述ミスがあるのではないかという結論に至り、最終的に1文字ずつ丁寧にチェックしました。
スペースが全角になっていたり、「”」だフルクォーテーションが抜けていたりするだけで致命的ですので気を付けてください。

ちなみに、ダウンロードは無言で行われて、終了すると静かにプロンプトに戻るだけなので、タスクスケジューラーでダウンロードの帯域でもウオッチしていなければ、いつ完了したか気が付かないかもしれません。
ちなみに今回のインストールパッケージサイズは約1.5GB程でした。

5.Officeをインストールする

ここまでくればもう一息です。というより、もう終わったも同然です。
以下のコマンド打つと、インストールが始まり、数分程度で完了します。

setup.exe /configure

お疲れ様でした!

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